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COPD(慢性閉塞性肺疾患)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療目標は病気の進行をくい止めて、QOL(生活の質)を改善し、少しでも健康的な生活が送れるようにすることです。
喫煙をされている中高年の方には、検査をおすすめいたします。COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、たばこの煙を主とする有毒物質を長期間吸入することによって生じる肺の炎症による病気です。
COPDの原因の約9割が喫煙と言われています。COPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因
COPDの原因には、喫煙、大気汚染、職業上で吸入する粉塵、化学物質、受動喫煙などがあります。
特に大きな原因は、喫煙と言われており、喫煙係数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上の人は5人に1人が肺気腫になると言われています。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の症状
主な症状は慢性の咳や息切れ(体を動かした時に出現する息切れ)ですが、ゆっくりと進行するため、重症になって初めて現れることが多く、早期に気づきにくいことが特徴です。
また、重症になると呼吸不全に至り、息苦しさのために日常生活に支障が出たり、風邪などをきっかけに急に症状が悪化することを繰り返すことになります。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の検査
咳、痰、呼吸困難などの症状があり、喫煙歴などの危険因子をもつ中高年の方はCOPDが疑われます。
診断にはX線(レントゲン)検査、肺機能検査、必要時に採血やCT検査を行います。 肺機能検査は、肺活量や肺がどのくらい機能しているかを調べます。
COPDの診断は下記4段階に分けられます。
- 軽度の気流閉塞
- 中等度の気流閉塞
- 高度の気流閉塞
- 極めて高度の気流閉塞
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療
COPDを根本的に治し、健康的な肺に戻す治療法はありません。
少しでも早い段階で病気に気づき適切な治療を行うことで健康状態の悪化と日常生活の障害を防ぐことができます。COPDの治療法としては、禁煙、薬物療法などがあります。さらに重症になれば、酸素療法や外科療法が行われることもあります。
また、他の病気を合併している場合などは、それらの疾患を考慮した治療が必要になります。
禁煙治療
COPD治療の重要な治療は禁煙です。まずは、たばこをやめることが大切になります。 当院では禁煙外来も行っております。
薬物療法
COPDでは気管支が収縮し、呼吸が苦しくなります。このため、気管支を拡げて呼吸を楽にする気管支拡張薬が薬物治療の中心となります。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)が気になる方はお気軽にご相談ください。
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