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検尿異常
腎臓の病気を見逃さない!尿の異常に早く気づくことが大切です
検尿異常による腎臓病の自覚症状
腎臓は、体の中で作られた老廃物を尿にして、排泄したり、血液を浄化する大切な働きをします。普段から自分の尿の状態や、むくみの有無をチェックすることは大切です。
検尿異常とは
検尿異常とは一般的に尿検査を行い、「尿蛋白」、「尿糖」、「尿潜血」などで異常が見られた場合のことを検尿異常と言います。
尿蛋白について
尿蛋白の検査は腎臓の働きをみる検査です。
正常な尿には蛋白質は出ませんが、腎臓の働きが悪くなると、身体に必要な蛋白質が腎臓から漏れ出たり再吸収されず尿に混ざって排出されます。
従って、急性または慢性の腎機能障害の診断に用いられます。■尿蛋白で疑われる病気や異常■
- 急性及び慢性糸球体腎炎
- 腎盂腎炎
- 間質性腎炎
- ネフローゼ症候群
- 尿管、膀胱、尿道の炎症や結石、腫瘍
- 妊娠中毒症
尿糖について
糖(ブドウ糖)は身体に必要な成分として腎臓で再吸収されるため正常な尿に排出されることはありません。
腎臓の機能が低下している場合や血中の糖が腎臓の処理機能を超えた場合に尿に糖が排出されます。
■尿糖で疑われる病気や異常■
- 糖尿病
- 腎性糖尿
- 妊娠
- ホルモン異常
- 脳の異常
- 胃の切除
- 肝臓病及び腎臓病
尿潜血について
尿潜血とは、尿に血液が混じっている状態で、腎臓や尿路(尿管や膀胱、尿道口)から出血している場合に検出されます。尿潜血反応がみられた場合、腎臓や尿管、膀胱などの病気が疑われます。
ただし、疲労などによって一時的に尿潜血が出ることもあるため、診断を確定させるためには複数回検査を行います。
■尿潜血で疑われる病気や異常■
- 腎臓や尿路の炎症:腎盂腎炎、尿道炎、膀胱炎、前立腺炎、急性腎炎
- 腎臓や尿路の結石、腫瘍
- 無症候性血尿やヘモグロビン尿またはミオグロビン尿
尿の異常に気づいたら早めの受診をお勧めします。
検尿異常が気になる方はお気軽にご相談ください。
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- 検尿異常 慢性腎臓病(CKD)